令和5年度(2023年度)活動報告
■活動計画改善MTGを開催
大郷粕川を元気にする協議会では、町を元気にする特産品の可能性を追求し、大郷町の魅力を広めるプロジェクトが進行中です。今回は、大豆ミートと農業体験に焦点を当て、地元資源の活用と地域コミュニティの発展に向けたMTGを開催しました。
① 大豆ミートの今後の方向性
大豆ミートが大郷町の誇る特産品となるべく、様々な取り組みを行っています。地元の国産大豆を使用するこだわりと共に、大郷町内外の関係者にトークセッションを通じて大郷町のブランド化を目指しています。また、興味を持ってくれそうな方々には大豆ミートの試食や配布を行い、広く認知度を高める活動も実施予定です。さらに、学校や飲食店への積極的な協力呼びかけや、町外からの参加者募集など、地域全体での連携の強化を図る活動をしたいと考えています。これにより、大郷町の大豆ミートを広く知らしめる一環として、レシピコンテストや広報誌との連携も計画しています。
② 農業体験の今後の方向性
来年度は、農業体験をより多くの人に楽しんでいただくために、「農作業+昼食+収穫」の3点セットのモデルを実施予定です。昨年度の餅つき体験や味噌づくり体験を踏まえ、受け入れ可能な人数や内容を検討しています。枝豆の収穫時期を8月から9月に調整し、様々な農作業体験を提供する予定です。参加者にとって快適な農業体験を重視し、休憩場所やスケジュールの確定を行います。地元の公民会を拠点にし、近場の農家と連携してスムーズな実施を目指しています。また、高齢農業者の協力についてはアンケートを通じて意見収集し、効果的な協力体制を築き上げます。
③ 活動計画の見直し(長期的課題の検討)
将来の展望に向け、R7年度以降の重要な課題に焦点を当て、効果や難易度を考慮して順位付けを行います。R5年度の最後の検討を経て、今後の取り組み方法を検討していきます。地域全体の発展に向け、計画の見直しを進めていきます。
大郷粕川を元気にする協議会では、地元の魅力を最大限に引き出し、コミュニティの活性化を目指しています。皆様のご協力をいただき、大郷町をもっと楽しい場所にしていくために、今後ともよろしくお願いいたします。
■2024年01月27日 味噌作り体験イベントを開催
2024年1月27日(土)、大郷町道の駅隣の加工実習室で「味噌作り体験イベント」を開催いたしました。参加者は男性3人、女性15人の総勢18名で、10代から60歳以上まで幅広い年代が参加し、大成功に終わりました。
イベントでは、子供時代のみそ作り経験を思い出す人や初めてみそ作りに挑戦する人など、様々な参加者が集まり、大豆を一生懸命こねる作業や綺麗に容器に詰める作業を体験しました。地元の魅力や大豆、麹について学び、新しい知識を得た参加者も多く、地域コミュニティの結びつきが一層深まりました。
一方で、参加者からはみその保存方法への不安や進行内容の指示不足に関する意見が挙がり、今後の改善点として考慮したいと思います。また、手軽なみそづくりやイベント価格に関する要望もあり、これらの課題に対する解決策として、みそ保存方法へのアドバイスや説明の強化、イベント進行内容の改善、手軽なみそづくりの提供などが検討されます。
今後の展望としては、みそ作りイベントの成功を受けて新たな体験型イベントの計画やPR活動の強化が進め、参加者の希望として挙がった豆腐作りやクッキー作り、料理教室などの新しいイベントも検討したいと思います。また、イベントのアピールとしては、地元の歴史やエピソードを活用した情報の取り入れや窓際に案内看板を設置する提案があり、体験者の満足度向上と交流人口の拡大を図るためには、持ち帰り後の手入れの詳細な説明や新たな学びを提供するコースの検討も必要と感じました。品評会の実施も検討され、参加者との対話を通じて次回のイベントに生かす予定です。味噌作り体験イベントは多くの笑顔と学びの瞬間に満ちた素晴らしいものとなりました。これからも地元の魅力を広く発信し、地域の結びつきを深めていくことが期待されています。今後のイベントもお楽しみに!
■2024年01月14日 粕川地域 どんと祭
大郷町粕川地区の伝統行事「どんと祭」が1月14日に開催されました。
大郷粕川を元気にする協議会は、このどんと祭を盛り上げ、地域の伝統文化を継承するために、各地域のどんと祭会場で餅配布を行いました。
協議会は、地域の伝統行事を後世に伝え、地域の活性化につなげたいという思いから、この活動を実施しました。餅配布を通じて、地域の人々が集い、交流する機会を提供すると同時に、どんと祭の魅力を広く知ってもらうことを狙っています。
また、餅は、五穀豊穣や無病息災などの願いが込められた食べ物であり、参拝者に幸せを届けたいという思いもあります。
各地区のどんと祭会場には、多くの人が訪れ、子どもから大人まで、笑顔で餅を受け取る姿が見られました。
協議会の会長は、「餅配布を通じて、地域の人々が笑顔になれて、どんと祭が盛り上がったことを嬉しく思います。地域の伝統イベントは、地域住民の交流や地域の活性化につながるものです。協議会として、こうしたイベントを盛り上げ、地域の活性化に貢献していきたい」と話しています。
協議会では、今後も地域の伝統行事への貢献と継続を図るため、さまざまな活動を展開していく予定です。
■2023年12月26日 活動計画改善MTG
大郷粕川を元気にする協議会は、2023年12月26日に活動計画改善のためのミーティングを実施しました。
ミーティングでは、大豆ミートの認知度向上のため、プロの料理人による商品開発やレシピコンテストの実施を検討することとなりました。
また、味噌づくり体験は、2024年1月27日に実施することと決まりました。米麹の作成やタイムスケジュールの確認、申込方法の最終確認を行いました。
今後も、地域活性化につながる活動を続けてまいります。
大豆ミート認知度向上について議論。
■2023年12月16日 餅つき体験イベントについて
12月16日に開催された、大郷粕川を元気にする協議会の主催による餅つき体験イベントは、参加者によるアンケートを通じて多くの洞察を得ることができました。平均年齢51.6歳の参加者は、友達の誘いやイベント内容への興味から集まり、特に餅つきや美味しい食事に高い満足度を示しました。また、土日祝の午前が主要な参加希望時間であることが浮かび上がりました。
一方で、待ち時間の有効活用や集客、収益モデルに関する課題も確認されました。これに対処するため、エンターテインメントプログラムの導入やSNS・ウェブ広告の活用、スポンサーシップの獲得などの提案が挙がりました。
今後の展望として、これらの課題解決策を取り入れつつ、参加者のフィードバックを重視しイベントの質を向上させることが不可欠です。また、地域コミュニティとの連携を強化し、伝統的な食文化の魅力を広く発信していくことが、次回以降のイベントの成功に向けた重要な課題と感じています。
餅つきはつくより「こねる」ことが大事です。
こねおわったら、力をこめてつきます
9つの味の「一口もち懐石」の出来上がり
■2023年09月23日 地域コミュニティに関する会議
大郷粕川を元気にする協議会と粕川地域コミュニティ推進協議会は、2023年9月23日に会議を開催し、地域コミュニティの現状と活性化に向けた取り組みについて、8月に実施したアンケート結果を基に議論しました。
アンケート結果によると、若年層の参加が少なく、役員やイベント参加者は高齢者中心であることがわかりました。また、地域の歴史的魅力は認知されているものの、それを活かした取り組みが不足していることも課題として挙げられました。
参加者からは、若年層の参加促進、地域住民同士の交流促進、行政との連携強化が重要であるとの意見が出されました。
協議会は、今後も地域コミュニティの活性化に向けた取り組みを進め、課題解決のための具体的な取り組みを検討していきます。
コミュニティ推進協議会のメンバーとアンケート結果を基に議論を深める
■2023年07月27日 大豆ミート先進地視察:福島県古殿町
2023年7月27日、福島県古殿町を訪問し、大豆ミートの取組について視察させていただきました。
古殿町は、福島県石川郡に位置する人口4,739人の町です。山に囲まれ緑が豊かな町で、流鏑馬や越代のサクラなど、自然と伝統が息づく町です。
古殿町では、近年、農業後継者不足や主食用米の価格下落などにより、農地が耕作放棄地となる状況にあります。この状況を改善するため、古殿町では、主食用米から転作し、より収益性の高い作物を検討しました。検討の結果、国の施策として大豆への交付金等が手厚いことから、古殿町では大豆栽培を推奨し町として補助を行うこととした。
大豆は栄養価が高く健康に良い食品です。しかし、単独で栽培しても収益性は低い。そのため、古殿町では、大豆を栽培する農家を支援し、収益性を向上させることを目的としています。
具体的には、大豆を通常価格より高値で買い取り、農業者の収益を確保します。また、買取した大豆を大豆ミートに加工し、道の駅ふるどのを通じて消費者に販売しています。これにより、6次産業化を推進し、古殿町の特産品を創出。この事業により、農家が安定した収入を得ることができ、農業が活性化するとともに、町の活性化にもつながることが期待されています。
古殿町の取り組みは、町が積極的に事業に関わっており、一つの取り組み方として参考になりました。また、当協議会との課題も似ており、非常に参考となった視察でした。
今後も、古殿町の取り組みから学び、当協議会として大豆ミート事業を推進しいきたいと思います。
役場には干支にちなんだチェンソーアート
大豆ミートの取組について聴講
大豆ミート販売状況を説明いただきました。
大豆圃場にて、栽培の現場も視察
■2023年07月26日 大豆ミート先進地視察:山形県金山町「食の力コーポレーション」
7月26日、山形県金山町の「食の力コーポレーション」に視察させていただきました。食の力コーポレーションは、山形県金山町で大豆ミートの製造販売を行う企業です。代表取締役の福原和樹氏は、食の力で世界を変えたいと考えている人物です。
福原氏は、元々は惣菜製造と鮮魚の取り扱いを行っていました。しかし、世界的な人口増加による食糧危機やたんぱく質危機など、需要と供給のバランスが崩れつつある状況を目にしました。そこで、食の力で世界を変えたいと決意し、大豆ミートの製造販売に取り組むことにしました。
食の力コーポレーションは大豆ミートの製造において、独自の技術を開発しています。大豆ミートの製造においては、大豆の薄皮を薬剤処理し油脂を絞った絞りカスを使って製造するのが一般的です。しかし、食の力コーポレーションは、大豆そのものを使って大豆ミートを製造しています。これにより、栄養価が高く、廃棄ロスも少ない大豆ミートを製造しています。
大豆ミートの販売においても、独自の戦略を展開しています。大豆ミートというと、ビーガン向けのイメージが強いですが、子供とママや健康意識の高い家庭をターゲットにしています。また、無添加のプロテインバーの商品開発も進めているなど、幅広い層の顧客を獲得するための取り組みを行っています。
食の力コーポレーションは、大豆ミートの製造販売を通して、食料自給率の向上や食糧危機の解決に貢献したいと考えています。また、大豆ミートの普及を通じて、健康的な食生活の実現にも貢献したいと考えています。
今後、当協議会でも大豆ミートの製造、コスト削減や認知度向上、販売販路など、大豆ミート製造の課題に取り組んでいく予定です。食の力コーポレーションの視察は、協議会の方向性決めるきっかけとなった視察でした。
廃校を利用したレストラン
教育事業について語る福原氏
大豆ミートを利用したメニューを試食。
ふっくらとしたハンバーグは絶品
■2023年07月19日 大郷町長との面談しました。
【大郷町長との面談記録】
日時:令和5年7月19日 午前9時半から10時半まで
場所:町長応接室
町出席者:
・田中町長
・武藤副町長
・高橋まちづくり政策課長
・片倉農政商工課長
・高橋課長補佐
大郷粕川を元気にする協議会:
・鳥海会長
・西塚部会長
・佐藤事務局員
NPO法人あぐりねっと21:
・髙橋副理事長
・高橋理事
提供資料:
・要望書
・協議会が目指す将来像(イメージ図)
・R4年度実績(農政局提出用)
・コミュニテイに関するアンケート用紙
鳥海会長:
・国の補助金事業で3年間、約15,000千円の事業で昨年度から活動している。来年度で終わりとなった場合、その後の活動に関して、行政の支援、あるいは行政に引き継ぐことになると思われる。行政と一体的に進めていきたいと思い協力をお願いしたい。この補助事業は東北では3地区実施しており、他地域では行政が運営主体となっている。他地区と違って本協議会は住民が自主的に活動をしている。
西塚部会長:
・昨年度は大豆ミートの調理試食会に専門家を呼んで行い大豆ミートに対する見識を広げた。また、JR観光予算での農業体験の際には町や縁の郷とも連携し農業体験モニターツアーを行い、アンケートを実施した。農業体験も人を呼び込むには良い手法だと考えられる。有機農業に対する消費者の関心も大きく今後進めていくべき方法でもある。コミュニテイに関しては粕川地域コミュニテイ推進協議会との連携も出てきており、今年は共同でアンケート調査を行う予定である。ほ場整備事業の前川地区、サッカー事業構想やかわまちづくり事業、などとも連携しながら、持続的な農業活動を模索していこうとしている。町行政と一体的に進む事が将来性が高いと思われる。
田中町長:
・地元から積極的なアプローチがあれば、町としても支援していく所存である。
・将来の農業展開を観光とも含めてどうあるべきか、町としても検討しているところなので、今後は一体的にこの活動を支援していく。
あぐりねっと21:
・大豆ミートの実践例を今年視察し、方向付けをしていくこととなるが、大豆ミートという代替肉という視点だけではなく、地元の大豆を使って新たな食材として独自性を持つのが望ましいと思われ、そのための調理や指導に関しても県に要請しているところである。
田中町長:
・農業体験は町と縁の郷でも進めていく方向で検討しているし、コミュニテイに関してのアンケート結果もぜひ町に情報提供してもらい、一体的に進めていければと思う。私としても新たな農業イメージが出てきてほしいので、農政商工課とよく連携していただきたい。
鳥海会長:
・多忙な中、このような機会をいただき、関係課長さんも出席され有意義な面談だったと思う。働く場所であり暮らしていく場所であるこの粕川地域の将来像を検討することは、大郷全体を元気にすることでもあるので、先ずは粕川地域からスタートという認識でお願いしたい。今後は農政商工課をはじめ関係課とよく連携しながら活動を継続していきたい。
以上、大郷町長との面談記録となります。
■2023年07月14日 大郷粕川を元気にする協議会、総会を開催しました。
2023年7月14日、協議会総会を開催しました。
議題は、次のとおりです。
・令和4年度農山漁村振興交付金について
・令和4年度事業報告及び収入・支出決算
・令和5年度事業計画及び収入・支出予算(案)
・役員の改選
・協議会規約の変更
すべての議案について、特段の意見もなく承認されました。
本総会では、協議会の今後の活動方針についても議論が行われました。今後も、協議会は地域の発展、活性化に貢献していく所存です。
会長が協議会の活動方針について意気込みを語る
■2023年07月04日 農業体験検討会を開催しました。
7月4日に第1回目の農業体験に関する検討会を開催しました。この会では、農業体験モデルコースの設定と、モデルコース実施後の体制の整備について検討しました。
農業体験モデルコースでは、田植え、稲刈り、餅つき、味噌作り、農業機械の操作体験、農産物の直売会など、様々な体験について検討。協議会単体で実施可能な体験と他団体との連携も視野に入れ検討しました。
モデルコース実施後の体制の整備では、農業体験の進め方やカリキュラムを作成します。また、生育から収穫までの年通しの計画を作成し、他団体と連携や経済活動として実施可能かについて検討していきます。
大郷粕川を元気にする協議会は、農業体験を通じ地域振興に貢献してまいります。
農業体験モデルコースの設定、農業体験の実施に向けた調整事項を検討