大郷粕川を元気にする協議会

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コミュニテイの再生





地域コミュニティに関する
アンケート調査結果



令和5年8月


大郷粕川を元気にする協議会・粕川地域コミュニティ推進協議会


1 アンケート調査の目的
 私たちが暮らす粕川地域を取り巻く環境は、少子高齢化への対応、快適な生活環境の整備、安全・安心な暮らしの確保など、さまざまな課題を抱えています。
その全てを行政が解決することは難しい状況となってきています。また、人々の価値観やライフスタイルの変化は、地域で「助け合う」といった住民の共助に対する意識の希薄化を招き、急激に進行する少子高齢化と相まって、多様化、複雑化する地域課題への対応に支障をきたしつつあります。地域で活動する自治会や各種団体は、担い手の不足、役員の高齢化・固定化など様々な課題を抱えています。
 このような中、「大郷粕川を元気にする協議会」「粕川地域コミュニティ推進協議会」では、持続可能な地域を構築するため、「粕川地域に関するアンケート」を実施する。この調査は、粕川地域の皆さんの地域に関する意識や活動の現状を把握し、今後の地域活動のあり方や地域自治のあり方について検討する際の基礎資料にすることを目的とする。

2 実施期間
・令和5年7月15日~令和5年8月5日

3 実施方法
(1)調査対象 地域内在住10、20、30、40、50、60歳以上 各地域各年代5名
(2)抽出方法 各行政区長による指名
(3)調査方法 紙配布、Web入力

4 回答結果
・186件































































このアンケートのコメントには、大郷町の住民からの様々な意見や要望が含まれています。
以下、コメントをいくつかのカテゴリに分類し、その内容を要約しています。
1. **まちづくりとイベント関連の要望:**
 - 平均年齢が上がり、イベント不足を指摘。
 - 川北側のまちづくりに興味あり。
 - 子供が遊べる場所やイベントの充実を希望。
 - 健康促進のための公園や散歩コースを望む。
 - 町の魅力を高める観光・商業施設の充実を希望。

2. **交通と移動に関する要望:**
 - 高齢者や一人暮らしの人の交通手段の利便性向上を希望。
 - 送迎バスの運行拡充や土曜日の運行希望。
 - 車がない家庭や高齢者向けの足の充実を望む。

3. **地域活動とコミュニケーションに関する要望:**
 - 地域活動への参加しやすさや情報提供の充実を望む。
 - 若い人の意見を尊重し、地域の発展に活かすべきとの意見。
 - 交流促進のために、長く住むことや輪に参加する意識を呼びかける声。

4. **行政関連の要望:**
 - 行政の活動内容や説明の不足を指摘し、地域活動の透明性を求める。
 - 高齢化に伴う課題への支援や対策を求める。
 - 税金の活用についての懸念や地域の改善に税金を使ってほしいとの意見。

5. **子育て支援と教育に関する要望:**
 - 子育て支援の充実や税金負担軽減を望む声。
 - 教育環境の改善や高校選択肢の拡充を望む。

6. **地域の魅力と活性化に関する要望:**
 - 地域の魅力不足や名物の欠如を指摘。
 - 音楽や娯楽を通じて地域を盛り上げたいとの願望。
 - 地域活性化に対する期待と応援の声。

7. **その他:**
 - 持続的な取り組みと頑張りを称賛する声。

これらのコメントは、地域のさまざまな課題や要望、期待が反映されています。地域の特性や住民のニーズに合った改善策や取り組みを行うことで、大郷町の発展と住民の満足度向上に寄与することができるでしょう。



実証活動「コミュニテイの再生」について


行政が定める計画上の位置づけ
 令和2年度大郷町復興再生ビジョン(令和2年6月)では、復興再生の理念において「互助・共助の精神に基づく地域の力」に取り組んでいくこととしております。
 甚大な被害を受けたことにより現地を離れ、仮設住宅やその他の地域で生活再建を行う住民の方も多く、地域のつながりが物理的には分断されているが、誰もが地域への想いをつなぎ一体となってこの復興再生に取り組んでいきます。

「繋がりを大切にするまちおおさと」
①持続的な地域コミュニテイ形成
災害時に身の安全を守るためには、自分自身が日頃から防災対策を心がける自助の精神が重要ですが、本町のように集落が点在しかつ高齢化が進んでいる地域では、集落ごとの居住実態や地形に合わせた安全対策を集落全体で共有し、非常時にお互い協力しながら安全対策を行う共助の力が求められます。そのような災害時にも機能する地域コミュニテイの形成を図ります。
②交流を促進する拠点づくり
人口減少や高齢化により、一人暮らしの高齢世帯が増加しております。このような現状の中で地域コミュニテイを持続するためには、交流を促進する拠点の存在が重要となります。そのため、コミュニテイセンターの整備など地域の交流を促進する拠点となる公共施設の整備を促進します。

「未来へ続くまちおおさと」
①地域文化の継承体制の推進
集落には古くから根付いてきた生活文化があるが、どれもその地域ならではのものであり、学び取って現代の生活や産業、地域づくりに生かし次世代に継承していく必要があります。

【話合いからの課題】
 中粕川集落をはじめ被災した土手崎集落、三十丁集落では住居を移転する住民もでており、今後、集落内のコミュニテイの再生・維持に不安が出ています。これまで引き継いできた申し合わせ事項(約束事)の見直しと将来にわたって必要な申し合わせ事項の選別を行い、安心・安全な地域を守っていく自主活動に位置づけしていく必要があります。

【令和4年度の活動内容】
①集落活動の分析・課題解決ワークショップ(3回)
②集落イベントの開催(1回)